住宅取得の非課税贈与とは？（1）

住宅取得の非課税贈与のまえに、まず通常の贈与について確認です。

その年の1月1日から、12月31日までの贈与額を合計します。
その合計額から基礎控除額110万円を差し引きます。
残りの金額に税率を乗じて税額を計算します。

贈与税の税率には、(1)【特例贈与財産】（特別税率）と、(2)【一般贈与財産】（一般税率）の2つがあります。

(1)【特例贈与財産】（特別税率）
直系尊属（両親・祖父母）から、20歳以上の子供・孫への贈与。
※注意／配偶者の両親からの贈与は該当しない。
※下記【一般贈与財産】より税率は低い。

(2)【一般贈与財産】（一般税率）
上記【特例贈与財産】以外。
例えば、兄弟間、夫婦間、親から20歳未満の子への贈与等。

【特例贈与財産】【一般贈与財産】ともに、基礎控除後の課税価格に対して、税率・控除額が設定されております。
※基礎控除後の課税価格に対する税率・控除額については、国税庁のホームページ等でご確認下さい。

(例)600万円の贈与に対する贈与税

(1)【特例贈与財産】（特別税率／600万円以下、税率20％・控除額30万円）
600万円－110万円＝490万円
490万円×20％－30万円＝68万円

(2)【一般贈与財産】（一般税率／600万円以下、税率30％・控除額65万円）
600万円－110万円＝490万円
490万円×30％－65万円＝82万円